八王子合氣道友好会ブログ

合気道が好きな人たちのブログです。

武士道精神。

T.G.コノです。
皆様、熱中症などになってませんか?
かくいう私が絶賛熱中症中で、ほとほと困っておりますが。


さて、坂井三郎という、第二次大戦中の撃墜王がいました。今日はディスカバリーチャンネルで、当時のゼロ戦とF4Fとの空戦を再現した番組が再放送されていました。その番組内で扱っていたのは、伝説となったサザーランド大尉と、既に歴戦の猛者であった坂井一飛曹との一戦。

その中でのとある場面、皆さんはどう思うかな?と思って記事にします。



お話は、昭和17年8月7日。当時まだ新人だったサザーランド大尉は、太平洋上で、日本軍の爆撃機を数機撃墜していました。それは彼にとっての初の撃墜劇だったそうです。しかし、日本軍の爆撃機の護衛として飛んでいたゼロ戦数機が、それに気づいてサザーランド機に襲い掛かります。あっという間に仲間を撃墜されたサザーランド機。そこに、坂井機が猛スピードで近づきます。

それまでサザーランド機にぴったり付いていた他のゼロ戦は、坂井機の接近とともに、手柄を渡すかのように離れていきました。

一騎打ちです。




動力性能、火力、そして当時既に「撃墜王」の名を欲しいままにしていた坂井のパイロットとしての腕は、サザーランドのF4Fを大きく上回ります。敵機を撃墜すべく、坂井機の猛攻が続きますが、しかしサザーランドの飛行技術と、群を抜くF4Fの耐久力で、なかなか致命的なダメージを負わす事が出来ません。壮絶な空中戦の末、サザーランドの急ブレーキにより、速度の出過ぎた坂井機は、思わずサザーランド機の前に出てしまいました。

戦闘機での戦闘は、相手の背後にぴったりとつくことが最も有利な展開。

坂井機は危機一髪です。



しかし、せっかく坂井機の後ろを獲ったサザーランド機は、攻撃する気配を全く感じさせません。



実はその時、既にサザーランド機は、弾丸が切れていたそうです。



攻撃する手段が無く、その後もただひたすら被弾し続けるサザーランドは、いよいよ機を捨てて脱出する準備を始めます。異変に気づいた坂井は、サザーランド機の横にピッタリと付き、サザーランドを見つめて拳を何度も振ったそうです。



この行動が何を意味するのかは番組では触れていませんでした。同じ飛行機乗りとして、「何をグズグズやっているのか!」と怒っていたのか、それとも、もう死に体のサザーランド機に「これから落とすぞ!」と言っていたのか…。

皆さんはどう思いますか?




私はおそらく相手の弾切れを察知し、それでも発見した敵機はやはり落とさねばならない状況で、無駄な殺生を避けるべく、相手に脱出準備をするように促し、時間を与えていたのだと私は信じます。ここも完全に想像ですが、その中には性能で劣るF4Fでここまで頑張ったサザーランド大尉に対して、尊敬の念すら持っていたのかも知れません。

そうやって考えると、武士道精神を強く感じます。正々堂々の互角の戦いの後、どうにもならなくなった敵に対して、最後の温情を注ぐ。そのままただ攻撃したのでは、彼を無駄に死なせてしまう…。たぶん、坂井一飛曹はそんな葛藤があり、複雑な気持ちだったと思うんですが、皆さんはどうでしょうか?

ちなみに結果は、坂井の見事な腕前により、操縦席に被害が出ないようにF4Fを打ち落とし、サザーランドも無事に脱出する事が出来たそうです。その後の坂井も大変な目にあったのですが…そこは割愛、またはいずれ。




色々な資料を見ると、当時の戦争は空中戦に関してだけではありませんけど、やはり戦場は「人と人の戦い」だったんだなぁ、と強く思います。だから舩坂弘や、シモ・ヘイヘなどの英雄(英雄視して良いかどうかは別として)というか、強烈な個性を語り継がれる人達がいたのでしょうね。

最近はどうでしょうか。モニター越しに見える標的に、スイッチを押せばミサイルが出て、モニター越しに爆発する敵が見える。もっとひどいのは、無人の飛行機を飛ばして、そこに映る映像に合わせて、戦場から遠く離れた場所から、ゲームのようにボタンを押すだけで、誰がやっても攻撃がちゃんと完了するそうです。




ナガサキ・ヒロシマは悲しい出来事でしたが、爆弾を直接、現場上空から眼下の「人間の住む街」へ落とした本人達は、どうしようもない後悔と、自分を正当化しないと生きていられないほどの傷を、自らが死ぬまで心に負っていた人もいたようです。

人を傷つけるって、リスクが必ず付いて回るのが自然で、戦争に限らずそこを無視しようとする、または無視できるかのような錯覚を助長する最近の風潮は、やはり不気味と言わざるを得ませんよね。どんな形であれ、戦争を肯定する事は出来ませんが、昔の戦争には、ドラマや美学も少なからずあったんじゃないでしょうか。そんなことを思います。




最後はちょっと話が飛んでしまいましたけど、この時期ぐらいは、やっぱり色々と考えないといけないんじゃないかな?そんな気持ちになる8月です。



終わりまで読んで下さった方、ありがとうございます。
長々と失礼しました。


スポンサーサイト
  1. 2010/08/08(日) 01:25:05|
  2. よもやま話
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<太陽のサーカス | ホーム | あ、かわいいっ>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://802aikido.blog36.fc2.com/tb.php/152-a943988b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ザ・グレート・コノ

Author:ザ・グレート・コノ
ブログ番長のT.G.コノです。
八王子合氣道友好会で、合氣道やってます。八王子を拠点に活動する団体です。生徒の徒然を書きますので、お気軽にコメント下さい。

また、合氣道仲間を随時募集していますので、興味のある方は、いつでもご連絡下さい。

なお、入会資格は小学生以上の方とさせていただきます。ホームページへのリンクはこちら↓からどうぞ。

八王子合氣道友好会



※必ずお読み下さい。

管理人からのお願いです。

当ブログでは、お越しになった方々とのコミュニケーションを図りやすくする目的で、皆様からのご意見を自由に投稿いただけるコメント欄を設けております。投稿内容があからさまな嫌がらせ、誹謗中傷、記事に無関係な勧誘など悪質なものは発見次第、管理人の判断で予告無しに削除をする場合がございます。ご了承下さい。

合気道に興味がある方もそうでない方も、楽しく参加できるよう、最低限のマナーを守っていただけると幸いです。宜しくお願い申し上げます。

カテゴリ

八王子合氣道友好会について (3)
合氣道の徒然 (80)
よもやま話 (93)
イベント (24)
連絡事項 (4)
オススメグルメ (7)
メンバー自己紹介 (8)
八王子のこと (17)
分類不可 (5)
見学や体験をお考えの皆様へ。 (1)

最新コメント

最新記事

リンク

このブログをリンクに追加する

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

月別アーカイブ

QRコード

QR